アレク、追放!
アレク・ユグレットは、ある日エルダス・ミヘイラという男に出会い、魔法を教わり自身の才能に目覚めていく。
数年後、魔法学院を首席で卒業し、宮廷魔法師となったアレク。王太子レグルスのダンジョン攻略を陰ながら支えるため、「補助魔法」に徹する日々を送っていた。
しかし、突然レグルスにクビを宣告され、パーティーどころか宮廷からも追放されてしまう。
途方に暮れるアレクの元に、魔法学院時代の友である天才補助魔法師の少女ヨルハ・アイゼンツが現れる。
ヨルハは、かつて伝説とまで謳われた4人パーティー「ラスティングピリオド」を再び結成しないかとアレクに提案するが――。
再結集
4年前、王都ダンジョン前人未到の第68層を攻略し、ダンジョン踏破記録を打ち立てた伝説の4人パーティー「ラスティングピリオド」。
彼らは、いつかまた一緒にパーティーを組もうと約束を交わして魔法学院を卒業し、それぞれの道に進んでいった。
そして現在。宮廷魔法師を辞め、冒険者としてダンジョンへ挑む事を決意したアレク。酒場でギルドマスターのレヴィエル・スタンツに出会い、ダンジョン深部への通行証を懸けて、手合わせをすることに。
レヴィエルに苦戦を強いられるアレクの元に、かつての仲間が現れる――
死闘!64階層フロアボス!
かつての仲間であるオーネストとクラシアに再会し、4年振りに再結集した「ラスティングピリオド」。
彼らは、ギルドマスターのレヴィエルからSランクパーティー「リクロマ」のメンバー救出ミッションを依頼される。
向かうはフィーゼル西ダンジョン深部第64層。回復魔法が一切使えず、冒険者たちから「タンク殺し」と呼ばれていた……。
死霊蔓延るダンジョンを互いに連携しながら進む先で「リクロマ」のメンバーである魔法師のロキ・シルベリアと遭遇。
だが、彼はまさに今、死に物狂いでフロアボスから逃走しているところであった――
真のフロアボス
王太子レグルスたちのパーティーは、王都ダンジョン第30層攻略に挑むが、これまで順調だったダンジョン攻略とは一転して全く歯が立たず苦戦を強いられていた。
アレクに弱体化の呪いをかけられたのではないかと疑うレグルス。だがある日、父である国王フェルクス・ガルダナに呼び出され、アレクに対して行った仕打ちを撤回し、才能あるアレクを重用するよう告げられる。
苦戦した理由が自身の力量不足であったことを突き付けられたレグルスは憤慨し、アレクの行方を探す。
一方、フロアボスを倒したアレクたちは「リクロマ」の残りのメンバーの行方を追っていた——
役立たずとクソガキ
第64層のもう一体のフロアボスである、首無し騎士「デュラハン」と激闘を繰り広げるアレクたち。
戦闘の最中、徐々に冒険者としての感覚を取り戻していったアレクは、ロキの作戦によって僅かに生まれた攻撃のチャンスで、勝敗の決め手を託される。
数日後、任務を終え第二の人生を歩み出したアレクの元に、とある人物が訪ねて来る。それは、かつてアレクをクビにし、王宮から追放した張本人 王太子レグルスだった。レグルスは己の正しさを証明するため、アレクに決闘を申し込む。
アレクは宮廷魔法師だった過去の自分にケジメを付けるため、決闘を引き受けることに——
アレクとヨルハ
「ラスティングピリオド」再結成後、初のミッションも無事コンプリートし、久しぶりの休日を4人でフィーゼルの街を散策する……はずだった。しかし、オーネストとクラシアの計らいによってアレクとヨルハの二人で散策することに。
一方、ギルド内の医務室には怪我人が殺到し、治癒師だけでは治療が追い付かずクラシアも手伝うことに。そこでクラシアは冒険者を襲う犯罪者集団「闇ギルド」が暗躍していることを知る。
数日後、Sランクパーティーに昇格した「ラスティングピリオド」。
アレクは図書館でSランクパーティー「ネームレス」のメンバーであるルオルグに出会う――
ラビリンス
「ネームレス」のルオルグから、ダンジョン「ラビリンス」の合同討伐(レイド)に誘われたアレクたち。あまりに好条件すぎる誘いに疑問を抱き、クラシアが介抱している「ネームレス」の剣士 オリビアの元へ。
だが、既にオリビアの姿はなかった。オリビアが満身創痍の状態でダンジョンへ向かったことに責任を抱き、なんとか追い掛けようとするクラシア。その想いに寄り添い、アレクたちはラビリンスの攻略、そしてオリビアの救出を決意する。
目指すはラビリンス最下層。転移魔法が張り巡らされた迷宮で、アレクたちは分断を余儀なくされる――
傷跡
オリビアを追いかけ、無数のモンスターが蔓延る魔物の巣窟「モンスターハウス」へ転移してしまったアレクとクラシア。クラシアはテレポートを展開しようとするが、何者かによって魔法無効の陣が張り巡らされ、八方塞がりに。
なんとかこの状況を打破するため、アレクたちはオリビアと協力し戦い、モンスターハウスからの脱出を試みる。
共に戦う中で少しずつ打ち解け、オリビアがダンジョンへ来た理由は自身の母を殺した男への復讐だと知り、アレクとクラシアは、オリビアの為に戦うことを約束する。
一方その頃、ヨルハとオーネストはダンジョンの深部へ進む先で「闇ギルド」に遭遇する――
血潮は燃える(ブラッドマジック)
モンスターハウスからなんとか脱出し、ヨルハたちが待つダンジョンへ急ぐアレクたち。
しかし、そこにヨルハたちの姿は無く、目の前の巨大な穴の端にはヨルハの帽子飾りが……。不安に駆られるアレクたちは、ヨルハたちの行方を探す。
一方、ヨルハを取り戻すべく、オーネストはグロリアと激闘を繰り広げる。
オーネストはグロリアに幾度も致命傷を与えるが、グロリアはその度に異端魔法「ブラッドマジック」によって蘇り、攻撃の力が増していく……。
絶体絶命のオーネスト。彼の脳裏に、アレクと手合わせしていた頃の記憶が蘇る――
剣聖
闇ギルドと剣聖 メレア・ディアルによって連れ去られたヨルハは、ラビリンスの最深部でダンジョンコアを目の当たりにする。メレアは自身の目的を遂行するためには、ダンジョンコア、そしてヨルハが必要だと告げる。なぜ自分が必要なのか分からず、戸惑うヨルハ。
そこへ駆けつけたオリビアとクラシア。メレアを前にし、怒りを燃やすオリビアは、母の仇を討たんと剣を構え一心不乱に突き進む――。
一方その頃、アレクとオーネストは、グロリアとの激闘を続けていた――
限界の先へ
アレクたちの猛攻をものともせず、圧倒的な強さを誇る剣聖・メレア。
追い込まれたアレクは覚悟を決め、自分だけの固有魔法「リミットブレイク」を解き放つ。
メレアを激しく攻めるも、メレアは攻撃をものともせず不敵な笑みを浮かべ、アレクの師であるエルダスの名を口にする。
なぜ、剣聖がエルダスを知っているのか……驚きを隠せないアレクに、メレアは自身の力を更に開放し、凄まじい速さで襲い掛かる !
死闘を繰り広げるアレクとメレア。リミットブレイクによって自身の身体を酷使し続けるアレクに限界が近づく……。
果たして、アレクたちはメレアを倒すことは出来るのか――
終わりなき日々を(ラスティングピリオド)
傷だらけになりながらも力を合わせ、なんとかメレアに勝利したアレクたち。
致命傷を負ったメレアと対峙するオリビア。メレアはオリビアに、ここに来た真の目的を語り出す……ダンジョンコアを集めた先にあるエデンの存在、叶えたい願望、そしてオリビアの母への想い……オリビアは、仇であったはずのメレアの想いを受け止め、別れを告げる。
メレアは封印され、アレクたちは無事ラビリンスのミッションをコンプリートする。
仲間たちと共に喜ぶアレクだったが、ヨルハが報酬のダンジョンコアを手にした途端、ダンジョンコアは光を放ち、ヨルハは倒れてしまう――